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第3回 中村裕美子さん(38歳)

現在6歳になるお子さんは9月22日生まれ。生まれてから、毎月22日前後にご主人とお子さんと3人の写真を撮り続けていると話してくださる中村裕美子さんは、子どもと過ごす時間も十分あり、自分の生活リズムに合った働き方だからと、深夜のパートタイムを続けて3年余り。でも、子どもがもう少し大きくなったら、夜、母親不在でいいのかな?と考えているそうです。

 

家庭科の先生になりたかったけど、競争率800倍で、別の道を選択

裁縫が大好きで、家庭科の先生になりたくて短大に進学。しかし、短大1年生の時にお父様が亡くなり、一時は退学も考えたそうですが無事卒業されました。


-家庭科の先生にはなれたのですか?

私が就職するときは、家庭科の授業がなくなった時で、ものすごく採用が少なかったんです。競争率は800倍位でした。短大卒業でも先生にはなれるのですが、800倍では無理だろうなと思って、別の道を探し、病院でヘルパーとして就職しました。


-家庭科の先生から、随分方向転換しましたね?

看護師ではない看護の立場で働きたいと思いました。でも、160人の老人のうち100人が車イスという特別養護老人ホームだったので、腰を悪くしてしまい、治療に行った病院で「うちの病院で働かないか」と腰を心配してくれた先生から言われ、転職しました。ただ、転職先は夜勤が多く、生活のリズムが乱れました。

 

-腰を痛めたり、生活のリズムが乱れても、介護のお仕事を辞めようと思わなかったのですか?

私、夜勤が好きなんです。夜は人が変わるんです。みんなかわいいんですよ。


体調を崩し退社。やっぱりやりたかった仕事に就く決心

重労働だったけれどやりがいがあり、嫌なことがないくらい楽しく働き続けた中村さんですが、小隊長を崩してしまいました。


-お仕事は辞めたのですか?

はい、治療のために仕事は辞めて、その時は付き合っていた人と一緒に住んでいたので、そのまま結婚しました。妊娠したのは31歳でした。

仕事を辞めてから介護の資格を取りました。以前は資格はいらなかったのですが、その時には資格が必要になったので、また働くときのために取りました。


-では、病気が治ってまた介護のお仕事に就いたのですか?

いいえ、やっぱり好きなことを仕事にしたいなと思い、裁縫に関われる仕事を探し、ヨーロッパのブランドのウエディングドレスの会社に入社しました。

 

-学生時代の念願がかなったのですね。

そうですね。展示会は準備も含め楽しかったですね。ランチタイムにお財布を持って出かけるOLに憧れていたので、それも楽しかったです。その反面、ウエディングドレスをきれいに作るだけではなく、営業の人や取引先の人と話したり、デザイン無視の直しがあったりと、なんか違うと思うようになりました。介護は人と向き合っていることが出来ましたが、この仕事は服に向き合っているだけではなかったんです。

 

-それでどうしたのですか?

会社を辞め、その時は付き合っていた人と一緒に住んでいたので、そのまま結婚しました。妊娠したのは31歳でした。


-ご主人は何か言いましたか?

主人は、私のすることに何か言う人ではないし、私も主人には何も言いません。「お給料の中でやってね」と言ってました。

 

子どものはじめては全部見たい!と、自由な時間の有効活用

 

お子さんが生まれ、子どもの「はじめて」は全部見たかったという中村さんは、特に働く気はなかったそうです。それにも関わらず、お子さんが3歳になってから、ファミリーレストランで夜働くことにしました。


-どうして、働く気になったのですか?それも夜に。

子どもが、男の子なんですけど、寝つきのいい子で、夜7時に寝ると朝まで起きないんです。布団に入ると、一人で寝てくれる子でした。昼間お昼寝をしても、夜はぐっすり寝る、本当に手のかからない子で、今も同じです。

だから、子どもが寝てしまう7時以降は、何もすることがなくて、主人も残業が多く夜中に帰宅することが多く。昔の病院の夜勤の仕事以降の習慣で夜中の2時3時まで起きているようになっていたので、夜中までただテレビ見ている時間も無駄だなーって思ったことと、子どもと出かけた時に、ちょっと余計なものだけど、子どもが欲しいと言ったものを買ってあげられる家計とは別の自分のお金があったらいいなと思って、働くことにしました。

 

-でも、夜中ですよね?

子どもの「はじめて」は全部見たいし、生活のリズムを壊さないで働けるし、夜が一番自由な時間なので、夜、働きたかったんです。

それと、採用の面接に行ったときに、子どもが急に具合が悪くなったら休ませて欲しいと言ったら、店長が「そういう時はしょうがないからね」と言ってくれたのも、そこで働くことにした大きな理由ですね。その店長さんは自分にもお子さんがいるので、わかってくれたのだと思います。

 

-夜中のファミレスって、空いてるんですか?

それが、とっても混むんです。飲んだ帰りのグループがデザート食べに寄ったり、終電に乗り遅れた人が始発までいたり、近くの築地市場に勤めている人が終電で来て、仕事開始の時間までいるとか。あと、タクシーでワンメーター位のイベント会場周辺のホテルに泊まっている人が来たりします。

 

家族や周囲の協力で、子どもは絶対一人にしない

場所にもよると思いますが、夜中のファミレスがそんな風だとは、思いもしませんでした。中村さんのほかに、どんな人が働いているのかも興味があります。

 

-どんな人が働いているのですか?主婦の方はいますか?

いえ、主婦は私だけです。ほかには、ちょっと歳のいったフリーターの人が、バイト2つ掛け持ちしているとか、昼間は正社員で働いていて夜バイトしてるとか、ほとんどがダブルワークの人です。主婦は昼間だけです。


-中村さんの勤務時間は?

今は、週2回勤務で、1日は21時から24時までで、もう1日は21時から2時までです。ピークの時は、月~土毎日21時から24時、21時から4時までの2シフトで働いていましたが、だんだん歳とともに疲れるようになって、少なくしました。 

 

-働いている間お子さんは?

寝ていますが、絶対一人にはしません。主人に残業せず帰ってきてもらって、可能なものは家で仕事してもらうようにしてます。私が夜いないことで、2人で過ごす時間が多くなって、主人と子どもがとっても仲よくなって、寂しいくらいです。

主人が帰って来れないときは、近所に住む主人のお母さんに来てもらうか、実家の母に泊まってもらいます。


-2時に終わって帰ってきて寝て、朝は起きないんですか?

12時と言っても少し残業もあるので、帰宅が2時位になることもありますが、元々2時3時まで起きていたので、朝7時には起きます。2時まで勤務の日は、やっぱり残業があるので、4時位に帰宅することもあります。でも、朝は7時に起きて、主人を送り出し、子どもを幼稚園に送りに行ってました。今は、小学生だから玄関までですけどね。

 

子ども成長とともに、働き方の見直しを検討中

お子さんを送り出すときには、家のことは全て終わっているという完璧な中村さんは、働き方を変えようかと迷っているそうです。


-昼間働くことを考えているのですか?

そうなんです。子どもを見送るときには、もう掃除も洗濯も家の中のことが全て終わっているので、子どもが帰ってくる時間まで自由な時間なんです。たまには手を抜いたりサボったりしてますけどね(笑)。だから昼間働こうか迷っています。それと、子どもが小3とか小4になった時に、夜母親がいないのはどうかな?と思って。でも、面接に行って「お子さんが病気になったら、代わりの人を探して穴をあけないでください」と言われると、無理かなって思います。学校の授業参観や公開授業も2週間位前にしかお知らせがこないし、仕事のシフトは1か月前に決まるし。やっぱり仕事先に迷惑かけちゃいけないなと思って、勤められないでいます。


-周りのお母さんは働いている人、多いのですか?

多いですよ。パートの人は家の近くで働いているから自分の昼休みを使って学校の行事に顔出したりしてます。昼休みの時間が合わなかったり、休めない人は、行事に参加できませんよね。私は、それはいやなんですよね。そう考えると、今の働き方は理想に近いんですよ。中学位までは一緒にいたいんですよね。

 

中村さんの声

働いている主婦はすごいと思います。仕事をして5時6時に帰ってきて、それから買い物して夕ご飯作って。だからこそ、家族の協力と職場の協力と、周りの人の協力が必要だと思います。主婦は、子どもの急な病気などで職場に迷惑をかけていると思って働いているから、そこに理解のある職場が増えて欲しいと思います。


女(JOB)ブ活!からのコメント

一見、夜働くことのデメリットばかりを考えがちですが、生活のリズムを壊すことなく子どもとの時間が十分に取れ、家族の理解と協力を得た働き方ですよね。その人、その家族に合った働き方は、色々あると思います。今後、中村さんはどんな選択をするのでしょう?それから、中村さんから、学童はフルタイムで働いている人が優先で、パートの人が預けることは難しく、その自治体にはそう人用に「プレディ」という制度があると聞きました。いわるる「小1の壁」です。私も危惧していましたが、保育園の問題のあとは小1の壁問題がニュースになると思います。(2013/07/20)

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